Late Autumn レイトオータム
『シークレット・ガーデン』で人気沸騰のヒョンビンと世界が注目する
女優タン・ウェイ
(『ラスト、コーション』)が奇跡の競演!

DVの夫を誤って死なせてしまったアンナは収監されて7年になる。
模範囚の彼女は母親の訃報を受け、三日間の外出が許可される。ただし期間は72時間だけ、その間は肌身離さず携帯電話の所持が義務付けられる。葬儀に向かうシアトル行のバスの座席につくと、誰かに追われている様子の男、フンが慌てて乗り込んでくる。持ち合わせのないフンは、乗客に同じアジア系のアンナを見付けると、バス運賃を借して欲しいと図々しい。仕方なく運賃を貸したアンナにフンは金を返すまで持っていて欲しいと自分の腕時計を強引に差し出す。寂しい女性たちに「エスコート・サービス」をしているフンはひたすらよく喋る韓国人男性だった。長い刑務所生活ですっかり異性との会話が億劫なアンナは、そんなフンに戸惑いを見せ、無視したまま別れる。バスを降りて、束の間の外出を満喫するアンナは久しぶりにメイクアップしショッピングを楽しむが、暫くすると残酷な現実を思い知らされる。そんな時にアンナは偶然、街角でフンと再会する。アンナは不意に「私を抱きたい?」とフンに呟いてしまう。

 かつて『晩秋』というタイトルで1970年に映画化されたイ・マニ監督の名作は、韓国映画の名作として常に「オールタイム・ベストテン」にランクインされる傑作映画である。この作品を環太平アジア洋映画祭で観た斉藤光一監督は同作品からインスパイアーされて1978年に『約束』という映画を発表、日韓の間で盗作議論を巻き起こした。
『約束』は岸恵子と萩原健一の競演で話題を呼び、列車の中で出逢う男女のロマンチックな純愛ドラマとして大ヒットし、その年のキネマ旬報ベストテンでも第7位にランクインする成功を収めている。そのオリジナル作品ともいえる『晩秋』のリメイクとして2011年に再度映画化された『レイトオータム』は『家族の誕生』(2006年)などで知られるキム・テヨン監督によって、舞台を全編アメリカのシアトルに移し、美しい秋の紅葉を背景に撮影された。
 デビュー作『ラスト、コーション』(アン・リー監督)での迫真の演技でヴェネチア国際映画祭新人女優賞を受賞したタン・ウエイを主演に迎えた本作は、彼女の新たな魅力を引き出し、韓国映画のみならずアジア映画の未来に新たな可能性を示した秀作である。

 また現在兵役中にも拘らず、映画やテレビドラマで人気絶頂の正統派美男子ヒョンビンが本作ではアメリカに暮らす韓国人ホストという難しい役柄を軽やかに演じている。全編の殆どが英語で会話される為、ヒョンビンは撮影の数か月前から英会話の特訓を受けたと言われるが、その自然な会話ぶりは驚くほどである。

2012年2月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷、他にて公開
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